酸化染料とは、アルカリカラー剤(永久染毛剤)の1剤に使われる染料の一種で、染める前は小さな無色または淡色の分子ですが、酸化反応によって大きな分子が大きくなり、髪の内部に定着するのが特徴です。
カップラーと組み合わさることにより様々な色味を作り出せます。
酸化染料の仕組み
酸化染料の主成分は次の2つです。
染料中間体
濃い発色や鮮やかな色を出せるため、カラー剤(永久染毛剤)には不可欠な染料です。
反面、アレルギーを引き起こす頻度が高く、かぶれや痒み、ひどい場合はアナフィラキシーなどを引き起こす可能性もあります。
カップラー
単独で発色はしませんが、染料中間体と結合し一緒に酸化されることで、様々な色味を作り出します。
レゾルシンは黄色味、パラアミノオルトクレゾールはオレンジ味など、それぞれに色味としての特徴があります。
毛髪が染まる流れは以下のようになります。
- アルカリ剤(例:アンモニア)が髪のキューティクルを開く。
- 過酸化水素がメラニン色素を脱色する。
- 過酸化水素で染料染料酸化反応を起こし発色する。
- 大きな色素分子が髪の内部で生成される。
- 分子が大きいため外へ流れ出にくくなり、色持ちが良くなる。
代表的な成分
ジアミン系
濃い色を出す主成分で、分子が非常に小さいため髪の内部に浸透しやすく、少量で濃く染まり、色落ちしにくいのが特徴です。
反面、アレルギー性接触皮膚炎(かゆみ、腫れ、かぶれなど)引き起こしやすいとされています。
- パラフェニレンジアミン
- トルエン-2,5-ジアミン
フェノール系
フェノール類は色味を調整する役割を持ち、色の種類も豊富です。
ジアミンアレルギーにはなりませんが、分子構造がジアミンと似た構造なので、ジアミンアレルギーを発症している方は注意が必要です。
アルカリカラー剤におけるノンジアミンのカラー剤には染料中間体としてフェノール系が使われています。
- パラアミノフェノール
- オルトアミノフェノール
- メタアミノフェノール
その他
- 塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
- レゾルシン
- パラアミノオルトクレゾール
メリット
- 色持ちが良い(4~8週間程度)
- 白髪がしっかり染まる
- 明るくしながら染められる
- 色のバリエーションが豊富
- 洗髪による退色が比較的少ない
デメリット
アレルギーのリスク
ジアミン系の酸化染料はアレルギー物質ですので、アレルギーを引き起こす可能性があります。
特にパラフェニレンジアミンはアレルギー性が高いとされており、皮膚炎やかぶれ、かゆみなどが生じる場合があります。重い場合には顔の腫れや全身症状を伴うこともあります。
髪へのダメージ
過酸化水素とアルカリ剤によって、
- キューティクルの損傷
- タンパク質の流出
- 乾燥
などが起こりやすくなります。
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