カラーの主成分①酸化染料

酸化染料とは、アルカリカラー剤(永久染毛剤)の1剤に使われる染料の一種で、染める前は小さな無色または淡色の分子ですが、酸化反応によって大きな分子が大きくなり、髪の内部に定着するのが特徴です。
カップラーと組み合わさることにより様々な色味を作り出せます。

酸化染料の仕組み

酸化染料の主成分は次の2つです。

染料中間体

濃い発色や鮮やかな色を出せるため、カラー剤(永久染毛剤)には不可欠な染料です。
反面、アレルギーを引き起こす頻度が高く、かぶれや痒み、ひどい場合はアナフィラキシーなどを引き起こす可能性もあります。

カップラー

単独で発色はしませんが、染料中間体と結合し一緒に酸化されることで、様々な色味を作り出します。
レゾルシンは黄色味、パラアミノオルトクレゾールはオレンジ味など、それぞれに色味としての特徴があります。

 

毛髪が染まる流れは以下のようになります。

  1. アルカリ剤(例:アンモニア)が髪のキューティクルを開く。
  2. 過酸化水素がメラニン色素を脱色する。
  3. 過酸化水素で染料染料酸化反応を起こし発色する。
  4. 大きな色素分子が髪の内部で生成される。
  5. 分子が大きいため外へ流れ出にくくなり、色持ちが良くなる。

代表的な成分

ジアミン系

濃い色を出す主成分で、分子が非常に小さいため髪の内部に浸透しやすく、少量で濃く染まり、色落ちしにくいのが特徴です
反面、
アレルギー性接触皮膚炎(かゆみ、腫れ、かぶれなど)引き起こしやすいとされています。

  • パラフェニレンジアミン
  • トルエン-2,5-ジアミン

フェノール系

フェノール類は色味を調整する役割を持ち、色の種類も豊富です。
ジアミンアレルギーにはなりませんが、分子構造がジアミンと似た構造なので、ジアミンアレルギーを発症している方は注意が必要です。
アルカリカラー剤におけるノンジアミンのカラー剤には
染料中間体としてフェノール系が使われています。

  • パラアミノフェノール
  • オルトアミノフェノール
  • メタアミノフェノール

その他

  • 塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
  • レゾルシン
  • パラアミノオルトクレゾール

メリット

  • 色持ちが良い(4~8週間程度)
  • 白髪がしっかり染まる
  • 明るくしながら染められる
  • 色のバリエーションが豊富
  • 洗髪による退色が比較的少ない

デメリット

アレルギーのリスク

ジアミン系の酸化染料はアレルギー物質ですので、アレルギーを引き起こす可能性があります。
特にパラフェニレンジアミンはアレルギー性が高いとされており、皮膚炎やかぶれ、かゆみなどが生じる場合があります。重い場合には顔の腫れや全身症状を伴うこともあります。

髪へのダメージ

過酸化水素とアルカリ剤によって、

  • キューティクルの損傷
  • タンパク質の流出
  • 乾燥

などが起こりやすくなります。

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